肩とは一般に、首から腕の付け根までを言いますが、医療現場では、後頚部・肩甲骨周辺・首から腕の付け根付近を指します。
特に『肩関節痛以外の肩こり』に影響を与えるのは、肩甲骨周辺の筋肉になります。
ちなみに、肩周辺の筋肉には、下記のように数多くあります。
僧帽筋・広背筋・小菱形筋・大菱形筋・肩甲挙筋・大胸筋・小胸筋・鎖骨下筋・前鋸筋
三角筋・棘上筋・棘下筋・小円筋・大円筋・肩甲下筋
また、肩甲骨の状態は、他の骨と直接接触することなく、肩甲骨の表と裏に付着している多くの筋肉が、上下左右から引き合うことでバランスを維持しています。
しかし、仕事や私生活などで身体の冷えや過度の首・肩の使いすぎ(オーバーユース)により、上記の複数の筋肉のバランスを崩すことで、『肩こり』が生じていきます。
『肩が張る』、『肩が重い』、『首から肩にかけて固まったよう』というような症状が続くと、多くの場合は、下記のように進行していきます。
①筋肉の疲れ・過緊張
②筋肉の血行不良による痛み
③運動障害
よって、当治療院での『肩関節痛以外の肩こり』の治療方針は、上記を踏まえて、下記の点に着目して同時に治療を行うことで、治療後の患者さんの症状についての感じ方が、『何となく良くなったみたい?』ではなく、『治療前後を比較して、確実に改善している』といった結果を出すように、症状の改善に努めています。
◇痛みや疲労の部分のみの治療を行なうと筋肉のバランスを崩し、他の症状を誘発するので、肩全体の治療を行なう
◇鍼(はり)やお灸 ⇒ 痛みの軽減
◇鍼(はり)やお灸など ⇒ 血行不良の解消
◇ストレッチ
◇予防方法
また、症状の軽減や症状の悪化の遅延を目的に、問診等により、生活指導のアドバイスを行なっています。