鍼灸治療後の効果の持続(期間)は、どのくらい・・・?(美容・健康の面から)

東洋医学では、鍼(はり)、お灸、按摩、マッサージ、漢方薬などを使って、身体の改善を行ないます。
しかし、上記の鍼治療やお灸などを行なえば、必ず改善するわけではありません。
治療、あるいは施術後の効果は、施術する側の技術と、施術を受ける側の患者様、お客様の考えや行動で変動します。
巷(ちまた)では、健康や美容の分野で、セルフお灸(自分自身でお灸をする)が一部の方々で流行っています。
鍼治療、お灸治療は、本来国家資格がないと、一般の方々には、鍼やお灸を扱うことは、法律上できません。
が、お灸については、ある地域では昔からお灸が行われ現在も行われていることもあり、自己責任の観点で、巷では行われています。
では、鍼灸治療の効果は、どのくらいの期間を持続できるのか?
それは、下記の条件で異なってきます。
🔶条件① 健康か不健康か?
🔶条件② 不健康であれば、どのくらい前から不健康な状態が続いているのか?(患っている期間)
🔶条件③ 年齢は何歳か?(回復力の大小)
🔶条件④ 不健康の原因を理解しているか?
🔶条件⑤ 不健康の原因解消に取り組んでいるか?
🔶条件⑥ 治療、あるいは施術の目的は、明確にしているか?
🔶条件⑦ 身体に負担を受ける前、あるいは受けた後は、カラダのケアを行なっているか?
美容業界では、『美容鍼(ばり)』という分野があります。
その仕組みは、鍼を顔に刺すことで、「身体の表面に損傷が生じた!」と身体が感じ、『カラダのセンサー』が反応し、その部分を修復するために、血流が増えるということになります。
身体の修復するための栄養は、血液です。
但し、顔は、身体の中で一番皮下出血しやすい場所で、外部に目が付く場所になります。
そのため、『美容鍼』を行なうサロンは、困難を避けるため、一般的に『同意書記入』を行っています。
『美容鍼』には、「カラダを美しく」する作用がある反面、「顔に青あざを作る」リスクを伴います。
「青あざ」は、全く皮下出血しない方、皮下出血しやすい方、男女差、皮下出血後の修復力などが要因で、個人差が大いに出ます。
「青あざ」を作る可能性があることを踏まえて、『美容鍼』を受けることになります。

青あざのリスクを下げることは出来ますが、100%青あざを生じさせない保証はありません。

 

そして、その運用形態(店舗)は、下記のいずれかに分類出来ます。
Ⓐ顔だけの鍼施術
Ⓑ身体の全般への鍼施術
©東洋医学的な問診を行なっての鍼施術
Ⓓ『美容鍼』をうたい文句にしたエステ重視のサロン
Ⓔ『美容鍼』だけに特化したサロンorエステサロン
Ⓕ身体の改善を終えた後に、『美容鍼』を行なうサロン
Ⓖほか
つまり、施術目的は、東洋医学の『陰陽論』の視点より、カラダの外部(※陽)の皮膚などの表面からアプローチするのか、内部(※陰)の内臓などの働きからアプローチするのか、あるいは両方にアプローチするのかを選択することになります。
また、施術料は、店舗に係る人数、店舗の立地、店舗の内装、間取り、設備などで大幅に異なってきます。
一般に、鍼灸治療やマッサージなどは、上記の条件①~⑦の改善を行なわないと、効果の持続は確実に出ません。

つまり、良くなることよりも悪くなる方が上回っている身体であれば、効果の持続は長くは見込めません。

『免疫力』や『治癒力』が関わってきます。

 

 

『健康』や『美容』に関しても同様です。

上記の条件①~⑦を改善しないまま、鍼やお灸、マッサージを行なっても、東洋医学の『病因』を軽減しなければ、すぐに元の状態に戻ってしまいます。

費やしたお金と時間が、無駄に費やされる結果になります。

身体を良くしたい方向に進めるには、まずは、現在の自分自身の身体の状態を知ることが大切です。

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