鍼灸(東洋医学)の視点からの『新コロナウイルス』への対応策①

現在、新型コロナウイルスの影響で、日常生活が脅かされています。
現代医学では、まだまだこのウイルスの実態が明確になっていない状況です。
新型コロナの実態と治療方法等が確立していないのであれば、今実現できることを行なうことが望ましいと考えます。
フグの毒や、致死率100%の劇薬とは違い、必ずしも新型コロナの致死率は100%ではありません。
人間には、正常な身体の機能が働いていれば、身体に悪影響を及ぼす物質は、基本的には排除する機能が働きます。

この作用である『免疫力を高める』作用を向上・維持できると、万が一、新型コロナ感染した場合、症状軽減につながることでしょう。

 

一般に、現代医学(西洋医学)と東洋医学の大きな違いは、
◇現代医学⇒基本的に、治療効果が発揮するタイミングは、発病後
◇東洋医学⇒発病後の治療には当然効果があり、健康な状態~発病に至るまでの期間も治療効果は有効
になります。
つまり、治療開始は、
◇現代医学⇒症状が発症してから
◇東洋医学⇒健康な状態から身体の変化が生じてから
になります。
よって、東洋医学では、発病する要因(リスク)を軽減するという予防の考え方ができます。
これについては、当院ホームページ画面の上部のダグ 治療効果 の『治療と回復効果のグラフ』をご覧になると、分かりやすいかと思います。

 

また、東洋医学では、病気の原因は「病因」であり、「内因・外因・不内外因」に大きく分類します。
「病因」については、当院ブログ2018.08.30掲載 なぜ病気になるの・・・/原因は・・・|東洋医学の視点から をご覧下さい。
鍼灸の治療効果については、『自律神経やその他神経系に関わる症状』と『血液の増減に関わる症状』に特に有効です。
詳しくは、当院ブログ2017.01.07掲載の『鍼(はり)』や『お灸』は、効くの?≪現代医学と鍼灸の治療目的の違い≫ をご覧ください。
そして、東洋医学の『臓腑学説』視点から、健康とは、五臓六腑及び、その他身体の中の働きがバランスよく働いていることになります。
『臓腑学説』については、当院ブログ2017.09.02掲載の 東洋医学の理解度が上がれば、健康になれる!をご覧下さい。

つまり、『病因』を限りなく無くし、身体の働きをより高めることが、新型コロナ対策になります。

まずは、現在、一般的に予防策として公表していることを、東洋医学の事柄に分類してみますと、
♠集団感染の共通点「3つの密」を行わない
1.換気の悪い密閉空間
2.多数が集まる密集場所
3.間近で会話や発生をする密接場面
については、『病因』⇒『不内外因』に当たります。
♠咳エチケット(マスク着用)やこまめな換気をする
については、『病因』⇒『不内外因』に当たります。
♠風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている
♠強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある
♠先行して急に「におい」の異常(嗅覚障害)や「あじ」の異常(味覚障害)を自覚
♠鼻詰まりや鼻水、頭痛、痰や血痰、下痢
♠心臓、肺、腎臓に持病のある方、糖尿病の方、免疫の低下した方、 妊婦の方などが感染者のお世話をするのを避ける
♠新型コロナウイルス感染症の感染経路である飛沫感染と接触感染を避ける
以上の6項目への接触を行わない行動は、すべて、『病因』⇒『不内外因』に当たります。
♠流水と石鹸による手洗いを頻回に行いましょう。
♠特に外出した後や咳をした後、口や鼻、目等に触る前には手洗いを徹底しましょう
この2項目も、『病因』⇒『不内外因』に当たります。
ということで、ちまたで実際に行われている大半のことは、東洋医学の『不内外因』の予防に当たります。
つまり、上記の予防方法だけでは、感染しないための予防策であり、いざ新型コロナに罹った場合には、症状が悪化すると考えられます。
現在、感染の収束の時期が明確になっていない状況なので、これからは、新型コロナに罹らない環境だけを作るだけでなく、一歩先の『感染しても症状を軽減させるカラダ作り』が必要と考えます。
では、健康な身体を作るには、何が必要かと言うと、東洋医学の視点からは、下記の項目があげられます。
♥『病因』⇒『内因・外因』への予防
♥『臓腑学説』など⇒身体の内部(五臓六腑など)の働きの向上

この♥印の2項目については、次回の当院ブログ『鍼灸(東洋医学)の視点からの『新コロナウイルス』への対応策②をご覧下さい。

 

 

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