治療効果


≪ より鍼灸治療の効果を上げるために、ちょっとした努力を! ≫



【補足説明】

グラフ1  ⇒ 病気、あるいは症状が発症して、お薬や医療機関(病院・治療院等)での治療・安静などの治療を、1回(グラフの3)で回復する経緯です。       
このケースの場合は、
健康状態になる理想的な経緯です。
免疫力が高く、体力・生活環境などが良好な方が該当しますが、
一般には加齢や生活環境の悪化、食生活などの不摂生、過度の感情などの影響を受けていますので図の経緯2(順調に病気から回復する場合)になります。

【グラフ2】  ⇒ 病気や症状の悪化から健康状態になるまでに、治療や健康増進を行なった場合の経緯です。


【グラフの3】  ⇒ 1回の治療あるいは安静で短期的に、病状が改善 
             ※免疫力が強く、体力のある方 



【グラフの4】  ⇒ 身体の体調改善合った適切な治療時期及び治療回数は、病位(健康状態~不健康状態)を浅くし、
病気や症状に悩まされる期間を短くできます。


グラフの5  ⇒ 食生活・仕事環境・生活スタイルなどを改善することにより、治療期間の短縮・治療回数の減少(治療費の軽減)・病位の改善になります。


【グラフの6】  ⇒ 鍼灸治療やマッサージなど
自然治癒力(現代医学では、免疫力など)を高めます
          
※【治療目的】 病気や症状の原因を抑える力を引き出す。


グラフの7】  ⇒ 現代医学は、薬物治療や外科的治療により、身体に害を与えるウイルスやガン細胞・腫瘍などを
除去又は浄化させる治療です。
          
※【治療目的】 これ以上、症状を悪化させない原因を取り除く。




≪ 鍼灸治療の効果 ≫


下記の原因が関係する疾患であれば、鍼灸治療の改善効果があります。

  ◇身体の組織(皮膚・筋肉など)の血行障害・栄養不足
  ◇筋肉の伸縮障害
  ◇神経系(運動神経・感覚神経・自律神経(交感神経・副交感神経)など)障害
    ※内臓は自律神経によって調節されていますので、内科系疾患にも、鍼灸治療の改善効果があります。



肩こり・腰痛などで、特に血行不良が原因であるものは、鍼灸治療では、短期的(数回の治療)に改善させる効果があります。



【 鍼(はり)・お灸治療による効能作用 】
 調整作用 組織器官に一定の刺激を与え、その機能を調整 
(興奮作用)  神経機能の減弱(知覚鈍麻・運動麻痺等)、内臓の機能減退に対して興奮させる作用 
(鎮痛作用)  痙攣や疼痛などの異常な機能亢進に対して鎮静させる作用
誘導作用  血流を誘導し、患部の血流を調節する作用(軸索反射が関与)
(患部誘導法)  局所の血行障害に対し、直接患部に施術し、血流を他から誘導する作用
(健部誘導法)  局所の充血・炎症に対し、遠隔部に施術して血液を誘導する作用
 鎮痛作用  内因性モルヒネ様物質や下行性疼痛抑制系などの機序による鎮痛作用
 防衛作用  白血球や大貪食細胞などを増殖させ、生体の防御能力を高める作用
 免疫作用  免疫力を高める作用
 消炎作用  白血球の増加、血流改善により炎症を抑える作用
 転調作用  自律神経失調症やアレルギー性疾患に対して、体質を改善させる作用
 反射作用  痛みや温熱刺激による反射機転を介し、組織・臓器の機能を活性あるいは抑制する作用


【 特にお灸治療による改善効果 】
   ◇増血作用
   ◇止血作用
   ◇強心作用
   ◇血液凝固時間の短縮
   ◇循環器系に対する改善作用 など





【 鍼(はり)・お灸が生体に及ぼす効果 】
    血液・器官      鍼(はり)の効果      お灸の効果
 白血球 増加  増加 
 好中球 増加   
組織球 貪食作用の亢進 
 血液凝固時間   著名に短縮 
 抹消血管(皮膚血管)  ・収縮後に拡張(元へ)
・施鍼後に血流増加
  ・収縮後に拡張(元へ)
 心臓 心拍数減少   
 血圧 下降  上昇後元へ 
 胃の運動 ・運動促進
・強刺激で抑制 
運動促進 
 腸の運動  インドール(腸内の悪玉菌が生み出す物質)量の減少 運動促進 
 内分泌(ホルモン)系 ストレス指標量低下 
        ⇒ ストレス解消 
副腎皮質機能の賦活
 



鍼灸治療の適応疾患には、下記の病気に効果が期待されます

   ※太文字 ⇒ 世界保健機構(WHO)が挙げる適応疾患(1979年)


整形外科系の病気  肩こり症・変形性脊椎症・頚肩腕症候群(手のしびれ感と痛み)・ねちがい・ムチウチ五十肩・慢性関節リウマチ・変形性膝関節症・腰痛症・ギックリ腰・椎間板ヘルニアなど
脳神経科系の病気  自律神経失調症・神経痛・神経マヒ・頭痛・片頭痛・末梢神経障害・不眠症・脳卒中後の不全麻痺 など
 循環器科系の病気  動悸・高血圧症など
 呼吸器科系の病気 感冒(かぜ・せき)・急性気管支炎など 
 消化器科系の病気  急性・慢性胃炎・胃下垂・しゃっくり・胃酸過多症・食欲不振・肝炎・胆嚢炎・下痢・便秘 など
 耳鼻咽喉器科系・口腔器科系の病気 扁桃炎(咽頭炎/喉頭炎)・アレルギー性鼻炎・耳鳴り・難聴・歯痛・抜歯後疼痛 など
 泌尿器科系の病気  排尿困難・神経因性膀胱・夜尿症・インポテンス・遺尿症・尿失禁 など
 眼科系の病気 眼精疲労・白内障・ドライアイ・眼痛 など
 産婦人科系の病気  生理痛・更年期障害・冷え性・不妊症など
内分泌科系の病気  糖尿病・肥満症など
 皮膚科系の病気 水虫 など