治療院選びのポイント|治療費(費用対効果)

医療系の国家資格で、医師以外で独立開業できる資格には、

①按摩マッサージ指圧師資格

②はり(鍼)師資格

③きゅう(灸)師資格

④柔道整復師資格

があげられます。

 

そして、国家資格を有している治療院の治療院名の文言が、法律で規制されています。

よって、次のように、治療院名に下記の文言の有無で、区別できます

『マッサージ(保険適用)』⇒①、『はり(鍼)』⇒②、『きゅう(灸)』⇒③、『整骨院または接骨院』⇒④

また、医療業界では、上記の資格を持っていない施術者を『無資格者』と区別し、整体、足つぼ、アロマテラピー、癒し系のマッサージなどの民間資格を持った方が該当します。

 

そして、『有資格者』と『無資格者』の大きな大きな違いは、下記の内容が『ある』か『ない』という点です。

◆国が認める一定の機関で特定な医療的な技術を習得し、年1回の国家資格試験の合格を要する

※国家試験の問題のレベルは、インターネットで検索すると判ります。

◆国家資格なので、それぞれの資格に対応した以下の法律に基づいて、運営しなければならない。(義務)

◎『あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師に関する法律』
◎『柔道整復師法』

つまり、事故等などの法的問題が生じなければ、法の制約がある『有資格事業者』とは違い、『無資格事業者』は自由に営業できることになります。

 

◆上記資格①~④の各々に対して、それぞれ一定の条件(症状や病名)を満たすことで、保険適用が認められる。

 

『無資格業者』には、治療院運営に直接関わる法律がありませんので、事故や被害が出なければ、無資格者は何をやっても良いという風潮となる傾向が生じ、上記以外の法律の下で運営されます。

 

ということで、『国家資格取得の有無』で、治療院を選ぶ判断情報(保険適用)の1つになります。

 

次は、『治療に対する費用対効果』です。

国民病と言われる『肩こりの症状』で、かつ『仕事などで肩に過度な負担を掛けない程度の日常生活を送った状態』という条件を前提で、作成した資料です。

金銭的面で、患者様自身が、下記のどの治療院をご利用されているか、あるいは、自分自身の生活スタイルには、どの治療院を選ぶと良いのか、ご判断にお役立てください。

【注意】≪ ≫の金額は、治療後、次の身体の不調を改善するまでに掛かる1日当たりの金額で、金額が少ない値が、治療効果が高いことになります。

つまり、次に身体を改善するために支払う治療費(1日当たりの金額×不調を訴える期間)という考え方になります。

この値は、客観的に『治療院選びに妥当な選択方法』であるかは、実際の患者様の過去の体験で、実証できると思います。

 

A治療院 (治療費)500円/治療効果0~1日/治療回数⇒週2回 ≪500円/日≫

B治療院 (治療費)500円/治療効果0~3日/治療回数⇒週2回 ≪167円/日≫

C治療院 (治療費)1,000円/治療効果0~1日/治療回数⇒週2回 ≪1,000円/日≫

D治療院 (治療費)1,000円/治療効果0~3日/治療回数⇒週2回 ≪334円/日≫

E治療院 (治療費)3,000円/治療効果1~3日/治療回数⇒週2回 ≪1,000円/日≫

F治療院 (治療費)3,000円/治療効果4~7日/治療回数⇒週1回 ≪429円/日≫

G治療院 (治療費)3,000円/治療効果8~14日/治療回数⇒月2回 ≪215円/日≫

H治療院 (治療費)3,000円/治療効果15~28日/治療回数⇒月1回 ≪108円/日≫

I治療院 (治療費)5,000円/治療効果1~3日/治療回数⇒週2回 ≪1,667円/日≫

J治療院 (治療費)5,000円/治療効果4~7日/治療回数⇒週1回 ≪715円/日≫

K治療院 (治療費)5,000円/治療効果8~14日/治療回数⇒月2回 ≪358円/日≫

L治療院 (治療費)5,000円/治療効果15~28日/治療回数⇒月1回 ≪179円/日≫

 

上記の『治療効果の日数』については、仕事や過度の身体へのストレスなどにより、患者様の身体への負担が増すことで、治療効果は低下し、それに伴い、治療効果の日数は減少し、金額は増加します。

ちなみに、上記の金額の計算方法は、下記の通りです。

(例1) B治療院で、治療後の効果が2日しか継続しない場合 (500円÷2日)=250(円/日)

(例2) G治療院で、治療後の効果が14日継続する場合 (3,000円÷14日)≒215(円/日)

※【結果】上記の(例1)と(例2)にて、同じ症状の改善で、上記のB治療院とG治療院を比較すると、G治療院の方が、患者様にとって有益性が高と予想されます。

※【応用】症状の状態が同一であれば、上記の計算方法で、複数の治療院選択の指標として、妥当な値(金額)が算出できると考えます

 

 

【上記についての補足解説】

A治療院 ⇒ 1か月に掛かる治療費4,000円(治療回数月8回)

B治療院 ⇒ 1か月に掛かる治療費4,000円(治療回数月8回)

G治療院 ⇒ 1か月に掛かる治療費6,000円(治療回数月2回)

H治療院 ⇒ 1か月に掛かる治療費3,000円(治療回数月1回)

L治療院 ⇒ 1か月に掛かる治療費5,000円(治療回数月1回)

 

上記のデータは、あくまでも、経験に基づいて、周囲の治療院の動向を考慮し、『肩こり』という条件で、算出した資料です。

上記の金額に、更に、各々の治療院の料金システムなどの付加価値(癒しのマッサージなど)で、治療院に支払う金額が増えます。

 

あるいは、治療回数が増えると、患者様が治療院に掛かる『移動時間』、『施術時間』、『待ち時間』などが増えます

 

上記の金額でもお分かりになるように、1回の治療費が安くても、金額という視点からの『費用対効果』は、必ずしも患者様にとって有益とは言えないということになります。

 

また、身体に負担の掛かるお仕事や生活を送ることで、治療回数や治療費が増えます。

治療費及び治療回数が増えないようにするためには、絶えず生活改善が必要になります。

 

『治療費』、『治療効果』、『生活スタイル』について、患者様自身のQOL(生活の質)に合った治療院のご検討にお役立てれば、幸いです。

 

 

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