7月も下旬に入り、まだまだ暑い日が続く時期です。
食生活においては、温かいものより冷えた飲食物を多く摂る傾向になります。
・・・・ということで、『自分のお臍(へそ)周辺を触ってみては?』
東洋医学では、弁証という診断基準に、身体の表面の『暖かさ』や『冷たさ』で判断する『寒熱』という項目があります。普段から、冷たい飲食物は控えるか、あるいは身体を温める食品と一緒に冷えた物を摂る事に心掛けると良いのですが、この季節になると、冷たいものを多く飲食してしまいます。その結果、下記の状態が起きます。
【身体が冷える】 ⇒ 【胃腸の動きが悪くなる】 ⇒ 【免疫力が下がる】
⇒ 【下痢などの症状が出る】あるいは【病気になりやすい身体になる】
このように、東洋医学では、 『身体の寒熱』は大事な診断基準となっています。
鍼灸では、冷えた身体を温めるお灸『温灸』という治療法で、消化器系疾患や自律神経の改善などに用います。
ご家庭でお腹の冷えを改善する場合は、使い捨てカイロで低温火傷に注意をしながら温めると良いですが、この時期には、使い捨てカイロが手に入らない場合は、下記の方法で温めると良いです。
① 濡れタオル(ハンカチなど)を軽く絞って、ビニール袋に入れます。
② 500~600Wであれば20~60秒程度の設定で、濡れタオルを電子レンジで温めます。
※自分の身体に合った火傷しない温度で使用してください。また、ビニール袋は電子レンジで使用できる物をお使い下さい。
③ 電子レンジから取り出したタオルはビニール袋から取り出さずに、さらにタオルやハンカチで覆(おお)って、冷えたお臍周辺に当てて身体を温めます。
尚、下記の症状がある場合は、病院の診察をお勧めします。
頑固な腹痛、血便、体重減少、全身の倦怠感、発熱を伴う下痢、嘔吐、脱水症状など
『最近、体調が悪いな~あ?』という方、お腹が冷えていませんか?