現代医学と東洋医学の大きな違い

東洋医学において、万物の中には、互いに相反する2つのモノが、互いに依存しあっているという『陰陽論』の考えがあります

上⇔下、表⇔裏、明るい⇔暗い、速い⇔遅い、熱い⇔冷たい 男⇔女、天⇔地  など

 

例えば、『寒い』と『暖かい』という言葉があります。『寒い』という状態が次第に弱くなると、『寒い』から『暖かい』に変化していきます。逆に『暖かさ』が減ってゆくと、いずれ『寒さ』を感じやすくなります。

このように、東洋医学では、相反する意味合い持った2つが、互いに存在すると同時に互いに変化しながらバランスを取るという作用を、治療に反映させています。

また、この相反する2つの性質の変化の量を『虚(減or少)』、『実(増or多)』で表します

 

(増or多)  (+)

―――――――――――――()※『虚』でも『実』でもない

(減or少)  (-)

 

最近、現代医学では、『1℃あげると5倍免疫力が上がる!』とも言われ、体温を上げることが大切であることを述べています。

しかし、東洋医学では、体温を上げることで治癒力が上がることは、数千年前から分かっており、上記の『陰陽論』の考えから治療に反映させています。但し、ただ単純に体温を上げれば身体に良いわけではありませんが。

 さて、表題に上げています

『現代医学と東洋医学の最大の違い』は、治療のタイミング

になります。

現代医学の基本は、病気がある程度の進行がないと治療が発揮できないという点です。

予断ですが、現代医学を発展させているのは、先端技術をよくあげますが、実は、治療の基本の1つには、現在TOKIOの長瀬智也さん主演の『フラジャイル』で取り上げられている病理学の精度が重要になります。

病院の診察で、検査では何も出ない状態では、『病気になって、あるいは症状がひどくなってきたら、病院にいらして下さい。』とおっしゃられた経験の方は、結構いらっしゃると思います。検査で病気の原因が分からなければ、治療方法が決まらない訳です。

しかし、最近は、東洋医学に沿った予防医学が次第に病院の治療に取り込まれてきています。

では、東洋医学の治療タイミングとは、病気が発症を基準としている現代医学とは異なり、

 東洋医学は、健康である状態を基準に、治療方針を考えます

健康とは、上記の陰陽論で述べた『平(※虚でも実でもない)』状態になります。この状態が、維持できなくなった、あるいは、身体に変化が出てきた状態(※『虚』あるいは『実』に傾いている状態)から治療方針が決まります。

従いまして、病気の種類によりますが、病院に行って病気の治療を行なう苦痛を伴う前の段階で、東洋医学での治療が有効の場合があります

東洋医学の鍼灸やマッサージなどは、体調の調整に効果のある医術です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です