治療効果の有効性(現代医学と東洋医学の違い)

人は、生活環境に応じて、良くも悪くも、身体に変化が生じます。
そして、身体に変調が起きた後、あるいは、今よりも良い身体に導くために、下記の情報などについて、テレビや書籍、インターネットなどのメディアを利用します。
?1)病気への治療効果
?2)ダイエット
?3)スポーツにおける疲労の軽減やパフォーマンス向上
?4)健康
皆さんが、上記に対して、最も関心な点は、効果の有無でしょう。
現代(西洋)医学では、目的に対して実験などを行い、ある特定の学会や出版物に発表されないと、医学界での治療は認められません。
認められないと言うことは、効果が無いということになります。
一方、鍼(はり)、お灸、漢方、按摩(あんま)などを使って治療する東洋医学は、数千年の歴史の中で、臨床により生み出された『黄帝内経』や『傷寒論』などの文献を基に、治療を行なう学問で、現代医学が発生する以前には、既に存在している(時間軸上、『先発』⇒東洋医学、『後発』⇒現代(西洋)医学)ので、現代的な科学的証明を必要としていません。
よって、現代医学は、『無』の状態から多くの情報を下に検証し、不特定多数に効果があることが実証されて、初めて治療効果があると認められる学問です。
それに対して、東洋医学は、すでに存在する文献を基(『有』の状態)に、人それぞれに合った治療になりますので、現代医学とは異なります。
また、実状(臨床)での違いは下記の通りです。

?現代医学

➡ 不特定多数に治療効果があることを前提にしていて、論文などの発表が必要。

?東洋医学

➡ 古人による文献を基にして、1人ひとりにあった治療を有効としている。

➡ 多くの時間とお金が掛かる研究や論文を必要としていない。

中国や欧米のような国家など大きな機関で、東洋医学を研究する場が、日本では、非常に少ない。

 

つまり、現在、鍼灸治療の効果が、日本であまり有効であると認識されない、広まらない理由としては、科学的に証明し論文で発表することよりも、一人ひとりにあった治療効果を出すことが優位になっている点からです。

 

ブログの見出し『治療効果の有効性』に対しての結論は、東洋医学の大半について、科学的根拠を示した論文はかなり少ないので、現代医学の視点からでは、東洋医学の治療を有効と示すものは、少なくなってしまいますので、現代医学の視点からは、『東洋医学は、あまり効果が無い』ということになります。

しかし、現代医学の科学的根拠が示されていなくても、現代医学の範囲内の外科だけに限らず、内科的症状などにも鍼(はり)治療、お灸治療などは効果があります。

 

冒頭の?印の4項目について、下記の点から、鍼灸治療は、直接的、あるいは間接的に、効果があります。

 

①通常、人間は、身体に痛みなどの異常があると、外部からの細菌などから守る防衛作用、皮膚や筋肉などの組織を修復作用を行う機能が働く。

②前述の①の機能がうまく働かない方は、鍼(はり)、お灸の痛みや熱さ・温かさ、按摩(按摩)などの皮膚に対して触圧の刺激を意図的に生じさせることで①の『防衛作用』や『修復作用』などの機能を高める

鍼とお灸は、血液の誘導による組織の回復や修復、または神経系への刺激による機能回復などの作用を持つ。

身体の治癒力(免疫系・ホルモン系・自律神経系)は、血液と神経系に深く関わっている

⑤前述の④の作用は、③の機能を働かせ、身体の回復を促すことができる

 

つまり、東洋医学の視点から、?1~4)についての改善、あるいは対処についての考えは、下記の通りです

?1)急性症状など現症状の改善⇒標の治療、慢性的な症状⇒本の治療

?2)五臓六腑の働きのバランスの調和⇒代謝を上げる・ストレス軽減⇒本の治療内因及び不内外因の改善

?3)急性症状⇒標の治療、心身の疲労回復⇒本の治療不内外因の調整

?4)五臓六腑の働きのバランスの調和⇒代謝を上げる・ストレス軽減⇒本の治療内因・外因・不内外因の調整

 

 

冒頭の?1~4)の4項目について、ブログの見出し『治療効果の有無について』の結論は、現代医学の視点から科学的証明したのような論文が、東洋医学は乏しいので、東洋医学の視点からの治療効果の有無の判断は、自ら体験しあるいは、最寄りの鍼灸師、東洋医学(少なくとも漢方)を熟知している医師(日本ではかなり少ない)や薬剤師にお聞きすることが、最善の方法です。

 

 

ただし、日本で身体の診断できるのは『医師のみ』ですので、身体に異常がある時は、必ず病院の客観的診断を受け、その後自分自身にあった治療方法(現代医学・東洋医学・その他)を選択することが、一見、遠回りしているようですが、確実に回復の方向を示すことにつながります。

東洋医学の治療を選択したい場合、東洋医学に精通している医師あるいは薬剤師かを判断する方法は、『気』とは何か?ということが、客観的に説明が出来るか否かで、判断できると思います。

 

皆さんの周りには実際には『気』は見えませんので、『東洋医学は、なんか怪しい学問じゃないの!?』とお考えになる方がいらっしゃると思いますが東洋医学を理解している方は、現代医学の『解剖学』や『生理学』を用いることで、誰もが納得できる説明を、『気』についてお伝えすることができます。

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です