私なりのダイエットのセオリーは、『我慢をしない。でも、ちょっとの努力と継続!!』です。
約15kgの減量も経験があり、リバウンドも、ちょっとの継続的な努力で回避できます。
一般に、肥満の原因には、主に下記のことがあげられます。
① 過食
② 咀嚼不足
③ 間食が多い
④ 生活の不摂生(食事の時間及び回数・睡眠時間・偏食など)
⑤ 運動不足
⑥ ホルモン分泌異状による疾患
⑦ ストレスなど
ダイエットを成功するには、『何のために、この方法でダイエットを行なっているのか』を理解することが、大変重要です。
しかし、目的を理解せず、闇雲にダイエットを行うことは、継続的にダイエットが出来なくなり、再び太る原因になります。
儒教で『中庸』という言葉(※過不足がなく調和がとれていること)があります。健康な状態とは、身体がこのような『中庸』の状態のことです。
この状態(中庸)から、病院で病気と診断される直前までの『病気までの進行のプロセス』を、『未病』と呼ばれています。
肥満の状態は、病的でない『未病の肥満』の状態と、病的な『肥満』の状態に分けられます。
ところで、東洋医学には、現代医学の問診と診察に相当するものに、『四診』と呼ばれる病の診察方法があります。
・望診 ⇒ 視覚を通じての診察(顔色や舌の状態など)
・聞診 ⇒ 聴覚や嗅覚での診察(呼吸の状態や口臭・体臭など)
・問診 ⇒ 問いかけを通じての診察(汗の状態・排尿便・睡眠・生活環境など)
・切診 ⇒ 触覚を通じての診察(身体の痛み・脈の状態・腹診など)
肥満になる原因は、人それぞれで異なっていますので、当院では、上記の『四診』を用いて、『オーダーメイド治療の前準備』を行います。
この診察(四診)と解剖・生理学の視点・患者様の生活スタイルなどを考慮することで、『肥満の原因』が解ると同時に、患者様の『肥満解消』の治療方針が決定されます。
鍼灸治療は、『鍼(ハリ)』を用いて痛覚と触圧覚に、『お灸(きゅう)』は温痛覚に、それぞれ身体に刺激を働きかけることで、身体の改善を促す治療法です。
肥満の改善方法は、肥満の原因①~⑦の解消です。
当院での肥満に対する治療は、下記の趣旨で治療方法を行ない、身体全体の代謝を総合的に上げて行く治療です。
A) 生活スタイルの改善指導(※改善出来る範囲を患者様との問診で検討し、簡単ダイエットの指導)
B) 自律神経の調整の鍼灸治療(※消化器系の改善《肥満原因①~④》
C) ホルモン分泌の調整の鍼灸治療《肥満原因⑥》
D) 神経伝達物質の調整の鍼灸治療《肥満原因⑦》