冷え性の方にとって、夏はエアコンの冷気や冷房によって、冬は寒気によって、一年中、身体か冷やされる環境にあります。
今回は、冷え性を、現代医学(西洋医学)と東洋医学の両方の学問から、冷え性予防をご説明致します。
まずは、現代医学(西洋医学)の解剖学の視点から、身体の仕組みを知ることで、冷え性対策の予防を考えられることができます。
身体の中で末端に位置する部位は、頭部、四肢(手足)の大きく5箇所が上げられます。また、血管には、主に心臓から身体の末端に血液を送る『動脈』と身体の末端から心臓に血液を送る『静脈』があります。
『動脈』は、肺から取り入れられた酸素が豊富であり、各器官に酸素や栄養を供給します。
一方、『静脈』は、各器官に酸素を供給したモノなので、酸素が『動脈』よりも少なくなっています。また、『静脈』は、身体に不要なもの(老廃物など)を運ぶ作用を持っています。
生命維持に欠かせない頭部は、万が一、一本の動脈が欠損しても血流が滞らないように、主とする4本の大きな動脈(左右の総頚動脈・左右の椎骨動脈)が栄養を送り、安定した血流を維持しています。
しかし、頭部と違い手足については、主とする太い動脈が1本しか通ってなく、心臓から遠い身体の末端に位置していますので、血流が滞りやすい部位になります。
また、『筋肉』や『皮下脂肪』の少ない肘や膝には、熱を発生させる『筋肉』や体温の放熱を抑える『皮下脂肪』が乏しいので、手先や足先が冷やされる構造になっています。
さらに体表近くに動脈が出てくる手首から末端の指先と足首から末端の指先は、外気の影響を強く受けます。
従って、『四肢の冷えの予防』は、肘と膝の関節の部分で血液をできる限り冷やさないで、手足の末端まで血液を送り届ける環境を整えることになります。
その方法の一つに『アームウォーマー』と『レッグウォーマー』が、手足の冷え性予防には有効になります。
『アームウォーマー』は、肘から手首までを覆い、『レッグウォーマー』は膝から足首を覆うことで、外気からからの冷えや体温の放熱抑止の作用が期待できます。
手足の末端が冷える方で、『アームウォーマー』や『レッグウォーマー』を使ったことがない方は、実際に使ってはいかがですか。
尚、東洋医学の視点からの冷え性対策については、ブログ『冷え性治療効果の持続性向上法②【東洋医学編】』をご覧下さい。