費用対効果 治療方法の選択|治療効果の質

病を生じた場合、下記の手順で病名や症状を改善あるいは、解消しようとします。

①自分自身で治せるか?

②市販の薬で治せるか?

③医療機関での身体の回復(※医療とは医師による治療)

④医療機関以外(国家資格を有している/国家資格を有していない)の治療施設での身体の回復

(※国家資格の有無の治療施設については、当ホームページのブログ『治療院選びのポイント|治療費(費用対効果)』を参照)

 

基本的に、身体の異常が生じた場合は、①②の後、③を行い、それでも改善しなければ、④を選択することが望ましいと考えます。

 

それは、③を行うことは、日本の法律では、病気を診断できるのは『医師のみ』で、また、検査により、客観的に病状を把握でき、病状の進行の程度で、今後の的確な選択枝ができます。

 

病名の種類や症状において、病院(現代医学)での治療が最適な病もあれば、東洋医学を用いた鍼(はり)やお灸で効果のある病もあります。

そして、現代医学と東洋医学などの代替医療を上手く活用することで、治療の選択肢が広がります。

 

『治療に関わる費用対効果』を示すグラフを、下記に掲載しています。

http://hari-kyuu-atsushi.com/wp/wp-content/uploads/hpb-media/chiryouhitochiryoukouka1.jpg

(※上記のグラフは、患者さん自身が、治療後(2,3日以内)、『なんとなく?』ではなく、確実に改善しているという実感が得られた場合を、前提にしております。

従いまして、時間(長くて数か月)や治療費を費やしたにも関わらず、改善していない場合は、明らかにその治療には効果はない、あるいは日常生活で治療効果を妨げているものがあると考えられますので、専門の方にお聞きする必要があります。)


 
グラフ(A)の特徴(実費タイプ)

・1回分の治療費はやや高い
・治療効果の持続が長く保てる
・治療回数が少なく、治療日数(時間)が少なくて済む

・1~2か月間の治療費の合計は、必ずしも(B)よりも高くない

 

グラフ(B)の特徴(保険利用タイプ)

・1回分の治療費が安い
・治療効果の持続が短い
・治療回数が多く、治療日数(時間)が多くかかる

 

治療後は、安静、予防(生活改善)などを行うことで、更に身体の改善を高めます。

 

尚、治療院選びには、当ホームページのブログ『治療院選びのポイント|治療費(費用対効果)』を参照して頂くと、『1日当たりに掛かる治療費の計算例』を掲載していますので、金銭面でも、ご自身に合った治療方法を選択でき、より良い生活が送れるお助けになるかと思います。

 

 

 

 

お灸やハリ(鍼)は、今の私自身(患者)に効くの??/治療適応の判断

『お灸(きゅう)』や『ハリ(鍼)』は、現代医学のような病院の治療から見ると、『こんなモノで効くの?』あるいは『こんなモノで効くわけない!』と思われています。

 

実際、患者さんご自身で、体験して頂くことが上記の回答になります。

 

では、どのような病名や症状に効果があるのかというと、現代医学で分類すると

◇内科

◇外科

◇整形外科

◇その他

になり、病気全般に効果があります。

ただし、『お灸』や『ハリ(鍼)』の特性が、反映される症状や疾患にしか、著明な改善が見られません。

 

 

では、お灸や鍼の特性を以下に明記します。

 

お灸

・ヨモギから生成された物➡もぐさ(艾)

・艾の燃焼を利用し、皮膚からの熱により、感覚神経(熱覚)を伝導し、身体に刺激を与え、身体への変化を促す

・皮膚に接触しないお灸➡間接灸(温熱灸)心地よい感覚のお灸

・皮膚に接触するお灸➡直接灸

お灸による局所的な強い熱さの痛みは、鍼と同じ感覚神経を伝導するため、鍼と同じ効果を出せることが出来る

≪『お灸』の働きと似ている日常生活からの一例≫

火傷(やけど)

⇒皮膚からの熱感覚により、感覚神経を伝導し、自律神経系に働きかけ身体の改善を促す

⇒皮膚などの組織損傷により、血液の免疫系を作動し、身体の組織の改善を促す

 

◆ハリ(鍼)

・髪の毛より細い~縫い針程度の太さのステンレス製が主流

・感染防止目的に、ディスポーザブル(使い捨て)が一般的に使用

・皮膚からの鍼の痛みにより、感覚神経(痛覚)を伝導し、身体に刺激を与え、身体への変化を促す

≪『鍼』の働きと似ている日常生活からの一例≫

打ち身

⇒身体を打ち付けた痛みにより、感覚神経(痛覚)を伝導し、自律神経系に働きかけ身体の改善を促す

⇒皮膚などの組織損傷により、血液の免疫系を作動し、身体の組織の改善を促す

 

つまり、上記の日常生活からの各々の一例からも分かるように、『お灸』あるいは『を使用することで、身体の『自律神経や運動神経などの神経系』、自律神経に関わる『内分泌(ホルモン)系』及び血液などの『免疫系』に刺激を与え、意図的に身体の改善を促すことが出来ます。

 

しかし、上記のようなメリットもありますが、デメリットもあります

 

意図的に身体に変化を与え、身体の修復を行わせるので、身体への負担が掛かって、身体のだるさやめまいなどの身体の不調を出すことがあります。

風邪などで高熱を出した後、身体を修復するために、身体のエネルギーが普段の生活よりも消費され、不快な症状が出ることと同じ状態と考えて頂くとよいと思います。

そして、症状の重さ、患っている期間、患者自身の体質の違い、患者自身による生活環境の違いなどが、大きく関わってきます。

しかし、このような施術後の身体への負担は、症状の強さの減少、または早期の治療や治療回数で、軽減できます。

 

以上のことから、『お灸』・『鍼』は、身体の『免疫系』・『神経系』・『ホルモン系』に関わる病名や症状の改善の手段になります。

 

『お灸』や『鍼』をご利用することで、皆様の現在の身体のケアの手段の選択の一つとしてお役に立てるかと思います。