なぜ病気になるの・・・/原因は・・・|東洋医学の視点から

人は、生まれてから人生を重ねる事で、身体が変化していきます。

その課程で、色々な病気や症状を経験することになります。

病気とは、原因を生じさせた結果です。

原因を発生させなければ、病気には『ならない』、あるいは『なりにくい』ということになります。

東洋医学では、病気の原因を『病因』といい、

①過度な感情(怒・喜・恐・悲など)➡内因』

②過度な気候の変化(熱・湿・燥・寒など)➡外因』

③過度な生活環境の変化(労働・運動・食事・睡眠・外傷など)➡不内外因』

という上記の3つの要因が引き金となって、病気や症状の悪化を生じさせていると考えています。

したがって、『病因』を生じさせなければ、『病気』が生じることはないということになります。

 

病気の治療をしてもなかなか治らない、改善しない方は、治療を行なうと同時に、上記の『病因』であるご自身の生活環境の見直しが不可欠になります。

また、身体を修復させるための免疫力が高い方は、治療のみで改善しますが、免疫力や再生能力が低い方は、『治療のみ』では改善の見込みはかなり低いと考えられます。

 

下記のグラフは、病気と免疫力と回復との関係グラフです。

http://hari-kyuu-atsushi.com/wp/wp-content/uploads/hpb-media/byoukitomennekigurafu21.JPG

「ハート」印の方    ⇒ 1回での回復(理想)
「ひし形」印の方     ⇒ 日頃から養生、または体力、免疫力が高い方
「クローバー」印の方  ⇒  養生はしていないが、体力または免疫力が高い方
「スペード♤」印の方    ⇒  養生をしていない、または体力、免疫力が低い方

 

例えば、多くの方々が悩まされている『肩こり』、『鍼(はり)』や『お灸』を行い、

更にその方にあった『肩こりの生活環境の原因』を指摘し、アドバイスすることで、

確実に改善することが出来ます。

そして、『身体の筋肉などの血行改善』に対して、『鍼(はり)』や『お灸』は、即効性があり、『痛み・重だるさ・不快感など』が施術直後で実感出来ます

簡単に分かりやすく説明すると、『鍼を刺した所⇒身体が損傷している』あるいは『お灸をすえた所⇒身体にやけどが生じている』と意図的に身体に異常を生じさせることで、身体を修復すために『血液を集める』、『痛みを軽減させる』などの身体の機能を働かせ、身体を修復することが出来ます。

『鍼の場合⇒痛み』、『お灸の場合⇒熱さ』を身体に伝えることが目的なので、特別な治療法を除いては、実際に、やけどが生じたり、身体に損傷が生じることは、基本的に見た目ではないです。

但し、患っている期間が長い方や身体への強い負担を掛けている生活をしている方は、治療回数が増える傾向にあります。

『鍼』や『お灸』の施術を受けたことがない方は、受けるためにはかなりの勇気がいりますが、治療目的や治療方法にもよりますが、『痛みや熱さ』はほとんど感じなく、病気による苦痛に比べると、格段に不快感はなく、病気に対する治療方法の選択肢が広がります。

『鍼』と『お灸』には、自律神経を整える作用があり、更に、『鍼』や『お灸』の施術後に、心地よいソフトなマッサージを加えることで、リラックス効果が高まり、それに伴って自律神経の調整により、より身体の働きが促進されます。

病院等で治療を行なっている方を含めて、病気や症状をより改善するためには、『原因は何なのか』、という己の置かれている環境を知ることが、とても重要です。

冷房による痛み!

今年は、大変な猛暑になりました。

この時期になると、熱中症対策が巷(ちまた)では、よく耳にすることになります。

そして、熱中症予防には、冷房は欠かせません。

 

多くの冷え性の方は、年がら年中、夏はエアコンの冷気、冬は冷たい外気による影響を受け、外部の環境に注意を払っています。

そして、寒さを強く感じる傾向にあります。

 

一方、身体が非常に熱く感じているにも関わらず、身体が冷えている方がいらっしゃいます。

汗を多くかくことで、身体の皮膚や筋肉などの外部が非常に冷えて、身体の表面の代謝が低下し、更にこの状態が長期化することで、痛みや痺れなどを誘発してしまうのです。

このように、身体の表面は『冷えている』ことに気付かれていない方は、下記の点に注意してみて下さい。

暑くなってから、身体の筋肉や関節などの痛みなど不快感が発症しているか?

②身近な方に、身体の体表の『温かさ』または『冷たさ』を確認してもらう。

③自分自身で体表の寒熱を確認する場合は、軽く温めたタオルを皮膚にあてて、温かく感じた所は『冷え』。

汗かである。

 

東洋医学では、病気の原因を『病因』と呼び、大きく下記にように、分類します。

◆内因⇒過度の感情(喜・思・怒・恐など)

◆外因⇒過度の外部の気候条件(暑・寒・湿・燥など)

◆不内外因⇒上記以外(飲食・労働・外傷・運動など)

今回の冷えによる痛みなどの不快感は、『外因』の『寒(エアコンの冷気)』と『湿(汗)』が合わさると、症状が増悪します。

また、冷気は床の低い位置に溜り、より身体の下部を冷やします

そして、運動性の低い室内で、かつ冷房した環境での下肢・下腿を表に出すファッションスタイルは、下腹部の異常や内臓機能の低下などの症状を、更に誘発させます。

よって、各々の患者様の身体の状態及び生活環境が異なっていますので、適切なアドバイスを取り入れて、上記が原因と考えられる『病因』を改善することで、症状を軽減させる必要があります。

 

今回、①~④に該当する場合は、身体の表面を出来る限り『冷やさない予防』が大切です。

しかし、自分自身で改善できなく、不快な症状が続くのであれば、ご自身に合った最寄りの治療できる機関のご利用をお勧め致します。

 

 

費用対効果 治療方法の選択|治療効果の質

病を生じた場合、下記の手順で病名や症状を改善あるいは、解消しようとします。

①自分自身で治せるか?

②市販の薬で治せるか?

③医療機関での身体の回復(※医療とは医師による治療)

④医療機関以外(国家資格を有している/国家資格を有していない)の治療施設での身体の回復

(※国家資格の有無の治療施設については、当ホームページのブログ『治療院選びのポイント|治療費(費用対効果)』を参照)

 

基本的に、身体の異常が生じた場合は、①②の後、③を行い、それでも改善しなければ、④を選択することが望ましいと考えます。

 

それは、③を行うことは、日本の法律では、病気を診断できるのは『医師のみ』で、また、検査により、客観的に病状を把握でき、病状の進行の程度で、今後の的確な選択枝ができます。

 

病名の種類や症状において、病院(現代医学)での治療が最適な病もあれば、東洋医学を用いた鍼(はり)やお灸で効果のある病もあります。

そして、現代医学と東洋医学などの代替医療を上手く活用することで、治療の選択肢が広がります。

 

『治療に関わる費用対効果』を示すグラフを、下記に掲載しています。

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(※上記のグラフは、患者さん自身が、治療後(2,3日以内)、『なんとなく?』ではなく、確実に改善しているという実感が得られた場合を、前提にしております。

従いまして、時間(長くて数か月)や治療費を費やしたにも関わらず、改善していない場合は、明らかにその治療には効果はない、あるいは日常生活で治療効果を妨げているものがあると考えられますので、専門の方にお聞きする必要があります。)


 
グラフ(A)の特徴(実費タイプ)

・1回分の治療費はやや高い
・治療効果の持続が長く保てる
・治療回数が少なく、治療日数(時間)が少なくて済む

・1~2か月間の治療費の合計は、必ずしも(B)よりも高くない

 

グラフ(B)の特徴(保険利用タイプ)

・1回分の治療費が安い
・治療効果の持続が短い
・治療回数が多く、治療日数(時間)が多くかかる

 

治療後は、安静、予防(生活改善)などを行うことで、更に身体の改善を高めます。

 

尚、治療院選びには、当ホームページのブログ『治療院選びのポイント|治療費(費用対効果)』を参照して頂くと、『1日当たりに掛かる治療費の計算例』を掲載していますので、金銭面でも、ご自身に合った治療方法を選択でき、より良い生活が送れるお助けになるかと思います。

 

 

 

 

お灸やハリ(鍼)は、今の私自身(患者)に効くの??/治療適応の判断

『お灸(きゅう)』や『ハリ(鍼)』は、現代医学のような病院の治療から見ると、『こんなモノで効くの?』あるいは『こんなモノで効くわけない!』と思われています。

 

実際、患者さんご自身で、体験して頂くことが上記の回答になります。

 

では、どのような病名や症状に効果があるのかというと、現代医学で分類すると

◇内科

◇外科

◇整形外科

◇その他

になり、病気全般に効果があります。

ただし、『お灸』や『ハリ(鍼)』の特性が、反映される症状や疾患にしか、著明な改善が見られません。

 

 

では、お灸や鍼の特性を以下に明記します。

 

お灸

・ヨモギから生成された物➡もぐさ(艾)

・艾の燃焼を利用し、皮膚からの熱により、感覚神経(熱覚)を伝導し、身体に刺激を与え、身体への変化を促す

・皮膚に接触しないお灸➡間接灸(温熱灸)心地よい感覚のお灸

・皮膚に接触するお灸➡直接灸

お灸による局所的な強い熱さの痛みは、鍼と同じ感覚神経を伝導するため、鍼と同じ効果を出せることが出来る

≪『お灸』の働きと似ている日常生活からの一例≫

火傷(やけど)

⇒皮膚からの熱感覚により、感覚神経を伝導し、自律神経系に働きかけ身体の改善を促す

⇒皮膚などの組織損傷により、血液の免疫系を作動し、身体の組織の改善を促す

 

◆ハリ(鍼)

・髪の毛より細い~縫い針程度の太さのステンレス製が主流

・感染防止目的に、ディスポーザブル(使い捨て)が一般的に使用

・皮膚からの鍼の痛みにより、感覚神経(痛覚)を伝導し、身体に刺激を与え、身体への変化を促す

≪『鍼』の働きと似ている日常生活からの一例≫

打ち身

⇒身体を打ち付けた痛みにより、感覚神経(痛覚)を伝導し、自律神経系に働きかけ身体の改善を促す

⇒皮膚などの組織損傷により、血液の免疫系を作動し、身体の組織の改善を促す

 

つまり、上記の日常生活からの各々の一例からも分かるように、『お灸』あるいは『を使用することで、身体の『自律神経や運動神経などの神経系』、自律神経に関わる『内分泌(ホルモン)系』及び血液などの『免疫系』に刺激を与え、意図的に身体の改善を促すことが出来ます。

 

しかし、上記のようなメリットもありますが、デメリットもあります

 

意図的に身体に変化を与え、身体の修復を行わせるので、身体への負担が掛かって、身体のだるさやめまいなどの身体の不調を出すことがあります。

風邪などで高熱を出した後、身体を修復するために、身体のエネルギーが普段の生活よりも消費され、不快な症状が出ることと同じ状態と考えて頂くとよいと思います。

そして、症状の重さ、患っている期間、患者自身の体質の違い、患者自身による生活環境の違いなどが、大きく関わってきます。

しかし、このような施術後の身体への負担は、症状の強さの減少、または早期の治療や治療回数で、軽減できます。

 

以上のことから、『お灸』・『鍼』は、身体の『免疫系』・『神経系』・『ホルモン系』に関わる病名や症状の改善の手段になります。

 

『お灸』や『鍼』をご利用することで、皆様の現在の身体のケアの手段の選択の一つとしてお役に立てるかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

治療のタイミング(現代医学と東洋医学の違い)

病院で処方される薬、または治療は、基本的には、病気の原因が判明した病名、または症状に対する対症療法なので、身体がある一定の症状にならないと判断できない点があげられます。

このことが、世間一般に、患者さんが、治療を開始する時期は、病気を患ってから、通院することが通例となり、後手に回る状況を作っています。

 

また、『病気になっている』という考えは、現代医学と東洋医学では異なっています。

現代医学では、上記のように、身体に受けるある一定の状態(異変)のなった時点を指します。

一方、東洋医学では、肉体的、あるいは精神的に健康な状態』から、症状が出始めた時点から以降を指します。

いわゆる、現代医学での『未病』も、東洋医学では、病気であると考えます。

 

従って、一般的に、

現代医学は『対症療法』

であることに対し、

東洋医学は『対症療法』及び『予防療法』など

の特徴を持っています。

 

鍼灸治療は、基本的には、『病院では病気と判断できない』状態でも、苦痛や不快感が強くなる前に、早めの受診をすることで、患者さんの身体を『健康な状態に導く』ことが出来、早い回復につながります。

 

東洋医学では、病気の原因とする病因(内因・外因・不内外因)の条件により、結果的に病気や症状を発生させると考えます。

 

当治療院では、身体の症状が重くなってから治療開始する(病院への通院)前の状態でも、早めの治療により、より身体への不快感が出ない下記のような目的で、受診の予約を採用しています。

早めの治療開始により、早期の回復(不快な症状を回避するという予防)

②次回の予約を入れることで、患者様が日常生活で受ける負担の度合い(身体を維持できる期間)の把握

➡次回の予約日まで『我慢ができると予測される見込み』期間の認識

確実な治療日時の確保

➡予測される身体の負担の限界への解消

当日ご予約受付不可(すでに予約済み)に対する回避

 

患者様ご自身で、身体の回復が見込めない方は、苦痛の増悪、あるいは生活の支障

をきたす前に、最寄りの治療院等を受診して頂くことをお勧め致します。

 

 

 

 

 

 

身体に変調が起きたら、まず『すべきこと!』は・・・

誰もが、必ず体調不良を一時的に訴える、あるいは継続的に発症する時期が出てきます。

この様な時は、まずは、『最寄りも医療機関の病院』で診察および検査をして頂くことが重要になります。

 

目的は、現在の症状が、下記に点に該当するかという点です。

①緊急性を要するか?

②重篤であるか?

上記に該当すれば、更に病院での検査、診察、治療が必要になります。

 

但し、上記の②に該当しても、

③重篤な症状であっても、緊急性を要しない場合

は、治療や病院の選択を適正に判断するために、充分な調査、検討を行う必要があります。

 

 

上記の①~③に該当しなければ、ご自身に合った改善方法を、下記の施設の中から、検討して頂くと良いでしょう。

 

(A)病院での治療a  ⇒ 現代医学(西洋医学)

 

(B)   〃  b   ⇒ 東洋医学(東洋医学/漢方)

 

(C)病院以外で、国家資格を有する施設

(東洋医学など ⇒ ××鍼灸院・××鍼灸整骨院・××整骨院・××接骨院など)

※国家資格は、法律に基づいて規制されていますので、看板名で判断できます。

※但し、整骨院、接骨院などでは、国家資格を持っていない施術者もいらっしゃいますので、要確認

 

(D)病院以外で、国家資格を有しない施設

(整体・カイロプラクティック・足つぼマッサージなど)